症例報告

上腕骨顆上骨折

 

保育園から連絡が有り往診に行きました。

 

6歳 男児 保育園の体操で跳び箱をしていてバランスを崩して肘をついて転倒し受傷する。

 

右腕を動かすことが出来ずに泣いている状態でした。

 

子供ということもあり脱臼も疑いましたが、手首は動かすことが出来てましたので、鑑別し除外しました。

 

上腕骨下部の腫れと変形を認めたため上腕骨顆上骨折と判断し応急処置(整復)を行いました。

 

一人では出来ないため、園長先生に助手をお願いし整復を行いました。

 

骨折部分の位置異状が戻ったのが確認出来たので、簡単な固定をして病院に転医していただきました。

 

病院での処置終了後に来院されて、診断名は上腕骨顆上骨折でしたが、整復が正確に出来ていたため手術の必要はなかったとのことでした。

 

運動会が控えているため早く回復されることを願っています。

 

~発生機序~
遊具からの転落や運動時の転倒などで、肘や手を強く突いたときに起こります。年齢は5~10代前半に多いです。

 

~症状~
1.肘を動かすことが出来ません。
2.肘関節周囲が腫れます。
3.患部の変形が見られます。

 

~治療~
転位がない(骨折部が離れていない)場合は包帯副子等で固定を行います。

 

転位がある(骨折部が離れている)場合は整復(元に戻す)を行います。
 

整復をして元に戻った場合はギプス等で固定します。

 

整復を行っても転位が戻らない場合は手術になることもあります。

 

固定は骨癒合の観察をしながら4週間程度で除去可能です。

 

固定除去後は、肘関節の屈伸運動を自動運動(患側の腕を自力で動かす運動)で行い、関節の可動域を改善します。この運動は決して他動的(他人の力による運動、もしくは自分の反対の手を使って、患側の肘を曲げる運動)に行わないようにすることが大切です。他動的運動により骨化性筋炎を起こしたり、屈曲障害(しっかり曲げられなくなる)を起こすことが多いからです。

 

運動療法は、最低限の日常生活動作に対応できる状態まで改善されていれば、後は日を追うごとに自然に回復していきます。しっかり曲げられないとかしっかり伸びないなどの運動障害が残っても、充分な整復が得られて変形がほとんどなければ成長と共に改善されることが多いです。

 

~予後~
転位の除去が正確に出来ていない場合は、肘の屈曲制限が残ったり、内反肘(肘関節を中心に腕が内側に反る変形)が生じます。

骨片転位があまり無いものや、整復による転位除去が充分で、骨癒合の経過も良好な場合は、後遺症も無く予後良好となります。

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