小児鍼について
乳・幼児期の夜泣き・乳吐き・かみつき・奇声に
乳・幼児期によく起こる「夜泣き・乳吐き・かみつき・奇声など」。
これらすべての症状はひっくるめて小児神経症にあたる『疳の虫』とよばれます。
こどもは大人とは違い発育の途中にあるので、すべての器官が未発達で自律神経系も安定していないため、笑っていたかと思うと突然泣き出したりすることがよくあります。
このような症状に対して鍼灸師は小児鍼という技法を用いて治療を行います。
からだに鍼を刺さない小児鍼
からだに鍼を刺すことなく、道具を使い皮膚をさすったり、叩いたり、圧迫したりして行う治療法です。
- 痛くない。
- 怖くない。
- 副作用がない。
- 病気になりにくい体作りができる。
というのが小児鍼の特徴です。
適応症状
疳虫症状の他にも、風邪症状、夜尿症(おねしょ)、下痢・便秘、熱が出る、食欲がないなどの症状が多く、その他に、アレルギー疾患(アトピー性皮膚炎、小児喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギー、花粉症など)等の改善が期待出来ます。
治療間隔は?
小児はりの効果は、はりによる皮膚刺激が自律神経を介して脊髄や脳、さらに各臓器へと伝わり内臓の働きを活性化させ、体液を安定させて抵抗力のある身体づくりを促進させます。
状態にもよりますが、2日~3日に一度、2週間程度継続 して治療を行うと効果が出てきます。
あとは一週間に1回~2回ぐらい治療を受けていただければ、症状は出なくなる場合がほとんどです。症状が重い場合は、地道に治療を続けることが大切です。